年季の入った蓄音期から壮大な音楽が流れている。 ニコロパガニーニによる24のカプリース。その最終曲。 このバイオリンの旋律が好きだと話してくれたのは誰だっただろうか?そんなことを考えながら、あなたは目の前の光景をただ呆然と見ていた。 床を真っ赤にり染まり、自分のすぐそばには人間が転がっている。 鉄臭い中にほんの少しだけ油の香り。 そしてこちらに近づいてくる何者かの姿。 窓の外はどしゃ降りで雷の光がその手元を照らした。その機械の手はあなたに向けてナイフを振り下ろし、そして。 何かに締め付けられるような感覚。 息苦しい。けれど、どこか暖かい。 目覚ましの花見たなる嫌な夢を見たこの夢を見るのはもう何度目のことだろうか?悪夢を見たことによるSANC。

ではアラームを止めようと手を伸ばすが、別の手が先に時計に手を置いた。 「大丈夫か、すごい汗だな。」

そこにいたのは見慣れた姿だった。赤星透也だ。黒田と同じ捜査一課に所属する彼は、今度から貴方と同じ課に所属することになっている。貴方がこの家に来た頃からここに出入りしており、黒田が忙しい時はよく貴方の面倒を見ていた。そういえば今日は警視庁に向かう日だったとぼやけた頭で考える。なんだか今日は寝起きが悪く、少し頭痛もする。時刻を見れば11時をまわろうとしていた。寝坊してしまったようだ。

「はやく起きないと遅れるぞ。黒田さんは先に行ってるってさ」 頭ぐちゃぐちゃとした後にぶるぶるっと振って 「あ~おはようございます。トウ兄さん」 「はい、おはよう。それにしても、今時アナログのアラーム時計なんて使ってるのお前と黒田さんくらいだよ。今はどの家庭も家庭用ロボットが人間様の睡眠管理をしてるからな」 ムスーツとした顔をして 「使えないものは使えないんだから仕方ないじゃないですか」 「はいはい。じゃあ、そのボサボサの頭をどうにかしといてくれてもいいですかー?俺は先に車出しとく。朝食…もう昼食になるか。食べたら来いよ」 と言って赤星は部屋を出ていきます。 短く整えてご飯食べるのかしら? あなたが身支度を整えてリビングの方へ降りていきます。軽く家の探索ができます。 机・テレビ・床 ご飯は食べても食べなくても大丈夫です。 あとはご飯って考えたら机の方に行きます。 うんでは机の上にはラップ。 かけられた朝食が置いてあります近くにメモが置いてあります。 メモ「朝食は少しでもいいから食べること。先に行っている」と達筆な字で書いてあります。黒田の字ですね。 じゃあちゃんとこの時代にあるか分からないけれど、お手を合わせていただきます。感謝、感謝って言いながら。 ハッピースマイルしながらもぐもぐ食べながら。メモポッケに突っ込んで。 じゃあ、まあまあテレビで。ポチっとして。 テレビをつけるとちょうど朝の番組が放映されている。どうやら昔のアニメの再放送のようだ。大きな機体のロボットが怪物と対峙しています。アイディアをどうぞ。はい。成功。 では、このアニメにどこから懐かしさを覚える。昔、誰かとこのアニメを一緒に見たような気がする。 でも思い当たる節はない? そうですね。なんだろうな、なんか懐かしいけど、誰だろう、誰かと見たような気がする。誰だったかな?でも思い出せないなって感じです。 一体誰だろうなって顔をして首を横に振る。分からないからやっぱない。とりあえずニュースを一通り見て、ああ、遅刻だった忘れてたと思ってうん、いけねって準備をします。 ですかあ、床はね。 目星が触れます。 ちょうど見えたかもしれない。 目星。見覚えのない謎の部品を見つけます。形状はネジと似ているがどこからか取れたのだろうか? ああ、不思議。 えやばくないそれ大丈夫かな?あたりのなんかネジ使うようなところ見渡すんですけど、ネジ落ちてそうなんかあります。 そうですね。パッと見なさそうです。 なんだろうね。 ぱっと見なんだろうなって感じなんかどこかネジ取れるとこあったかな大丈夫かな? ちなみに部品に対しては機械修理か電子工学が振れます。 どうなるんだろうな、これって。 そうですね。初期値は多分あると思います。多分。 そもそも知らないから機械の知識がないってことだから触れないかなと思ったんですが この時代、多分。 といくら遠のいててもある程度まあ知ってたりはするんじゃないかな?日常生活に必要な部分。 機械修理か電子工学。 機械修理振ります。はい、どうぞ。 20あればね、余裕ですよ。 全部デビューはね、優秀なんで? ね全然優秀じゃないねはい。 でも惜しいな。 残念わかんなかった。 ネジ取れてるのが大変だっていうことはやばいんで 「やばいやばいやばい。黒田さんに聞かなきゃいけないやばいやばい!あれー!?あれー!?」 あの叫びながらパタパタとポッケに突っこんで急いで出てきますかね。 ではあなたがまあパタパタしながら外に出れば小雨が降っています。今の季節のこの地域は肌寒く、あなたは思わず身震いをする。 その様子を見てというか、叫びながら出てきたあなたを見てね 「は?どうしたんだ?」 って言いながらね、赤星が「早く乗れよ乗れよ」とあの助手席に誘導しますね。 バタバタ。 「あれやば、やばい!」って言いながら駆け寄ります。 「なんかどうしたっていうか早く入れよ。風邪ひくだろ」 勢いよくバタンって滑りこんで。 「やばい!どうしようトウ兄!何かわからないけど、ちょっとやばいかもしれない!」 「あ?どうしたんだよ?」 「どうしようこれ!」 って言いながらポッケに入れてたネジ出しますよ。 「ああん?ネジ?」 「落ちてた!やばい!ちょっとネジかも知れない!部品!家壊れない?ちょっと俺わかんないって、これどこのネジこれ?」 じゃあ赤星はちょっとしばらく見つめて「あああ」ってなって。 「ああ、悪い。これ俺ん家のもの」 まあ、とりあえず赤星の家のものが壊れたあとそのままポケットに入れてきたら、あなたを起こす時に落ちちゃったみたいな言い方をします。 ああ、じゃあ普通に返します。 「ああよかった、なんか家のなんか壊れたんかと思って。どうしよう、俺直せないし黒田さん直せんの?無理じゃん?」 「いや黒田さんは? 丈夫だと思うけどよ」 「いやいけんやろう、あの人!あの人だって、この前トースターのチンってやつなんかガーン!って音してたよ!」 してそう。 なんかなんか叩けば治るだろうって言って。 「ねえしてたよね、見てたよねトウ兄もさ、ねえわかるよね?」 あーって感じの顔してますね。 「まああとで俺が直しとくよ」 「ありがてえ、当人様々です」 ではですね、あなたがまあそんなことで社内に乗り込んでるんですが、あのじゃちょっと前後するんですが、あまあ乗り込んだ時ですね。目的地はどちらですか?とあの機械音声が鳴っておりました。 でまあちょっと機械がずっと待ってたんですけどね。車内の車の。 赤星が「警視庁へ」と答えれば車は自動発進した。ここ数十年で科学はかなり進歩し、自動車さえも自動運転は珍しいことではなくなったのだ。 車はそのまま都内を走っていく。車窓から見える街の景色はいつもと変わらず高層ビルが立ち並び、その下では傘をさした人々がアンドロイドを連れ歩いている。霧も少しでているようだった。

「調子はどうだ?まあ、そうやって騒いでいる分いいんだろうけど。寝てる時ずいぶん寝苦しそうだったけど、また昔のことを思い出したのか?」 「昔のこと。 昔のことですか?」 と言いながら、あのポッケに両手突っ込んでちょっと考えにひたります。 じゃあまあそんな様子を見て赤星が続けます。 「まあ、そう簡単に忘れられることでもねえよな。何かあればすぐ言えよ。相談ぐらいは乗るからさそれに今日はこれからお前と捜査を共にすることになるアンドロイドとの顔合わせだからな、切り替えとけよ。俺もはじめてみるんだ。どんなやつなんだろうな」 「わからんわからん。オレー…オレ、アンドロイドと一緒に捜査できるのかな?」 「まあ、今やアンドロイド、VOIDは警察にまで起用されているからな。いくら係長の息子 だからといって組織に逆らうわけにはいかないだろ。どうにか折り合いつけろよ」 まあそんな話をしながら外を見ていれば、やがて警視庁が見えてくる。そして、その向こうにはひときわ目立つ大きいビル、リボット社が見える。 約20年ほど前、家庭用ロボットを販売してから業績を伸ばし続けている会社だ。今や知らぬ人はいないだろう。アンドロイドは人々にとって生活の一部となったのだから。といってもあなたにとっては縁がない会社だったのですが。 で、まあ赤星とねこの。 捜査を開始というか、着任の話をしつつ、まあ、あとはさらに憂鬱となったのでしょうか?それともこれからの生活に何か期待を抱くのでしょうか?ってところで。ふと、車からラジオの音声が流れてきます。

「東京都のみなさんこんにちは!10月15日12時ちょうどをおつたえします!今日もはり きって生活をしましょう!では今日の運勢から!」 毎日やっている占い番組だ。あなたは何の気なしにそちらに耳を傾ける。 「そして、本日の最下位は~~?...ざんねーん、いて座の貴方!厄介な出来事に巻き込まれちゃうかも?十分注意して過ごしてくださいね!ラッキーカラーは赤!」 まあ、憂鬱な気分も相まってちょっと。 あ気分が下がるかもしれませんかね? やがて番組は切り替わりニュース番組が始まる。最近は「アンドロイドによる殺人事件」と 「アンドロイド破壊事件」の話題でもちきりだ。そんなニュースを聞いていれば、車は目的 地である警視庁に到着した。 これから自分と活動するvoidとはどんなアンドロイドなんだろうか。少しの期待と多くの不 安と共に、貴方は足を踏み入れることでしょう。